おたくの観劇日記

観劇をはじめとした感想を書いていくブログにしたいと思っております。

モエカレはオレンジ色@完成披露試写会 を見た

6月14日(火)開催の完成披露試写会にオリコンニュース様の招待枠で行ってまいりました。

1万人以上の応募の中から無作為とはいえ選んでいただいたオリコンニュース様には足を向けて眠れません…ありがとうございました。

 

岩本照くんのファンをやっておりますが、まさかの少女漫画実写化に抜擢されるとは思っていなかったので、告知解禁されたときは思考がキャパオーバーになった記憶があります。

あるとしたらもっとアクションとか、殺陣とか、もっとハードな内容かなと勝手に思っていたので…大好きな推しが胸キュン映画に出演するなんて夢のようです。

(とはいえ本人は孤狼の血が好きなようなのでそっち方面もお待ちしてます)

いつも想像を裏切って大きく飛躍していく姿が、尊敬するし改めて好きだなと思いました。

 

 

【以下、映画のネタバレ、正直な感想を含みます】

 

 

原作は少しだけ(1巻の途中くらいまで)先に読みました。

コミックシーモアで3巻まで無料購入できました。

 

原作の蛯原ルックスにはあまり寄せてないです。(他意はないです)

作中のスタイリングも、原作キャラに寄せることはせずに自然な岩本さんのスタイリングで撮影をされています。

(途中に出てくる蛯原の過去を演じる上で前髪をおろすスタイリングをとっておいてあったんだと思いますが)

 

しかし、この日のトークイベントを通してわかったことですが、やはりあの体力・肉体・なんでもこなせる器用さが起用の理由なんだなと思いました。

本格的な消防士訓練の撮影や練習(ロープ昇降など)は岩本さんと浮所くんだけやっていたようです。

そう考えると、作中の重要な一部分である消防士としての生活にリアリティをもたせる役割は、岩本さんが強く担っているという演出になるわけです。

■商業映画に欠かせない集客力がある人

■消防訓練に耐えうるアスリート並みの体力がある人

■呑み込みが早く、限られた時間の中で最高のパフォーマンスまで昇華してくれる人

(3月撮影のため撮影期間はわりと短期間で、撮影→公開までもかなり早かったようです)

である必要がある中、滝沢歌舞伎やその他SnowManでの活動を見ていると、たしかに岩本さんは特にそういった力に長けていると感じました。

少女漫画なので、あくまで恋愛がメインになるんだろうと思っていたのですが、出演者のみなさんが「恋模様と、消防士のかっこよさを見てほしい」と口々に言っていたのでかなり”消防士”の描き方も見どころのひとつだったようです。

映画を見終わった後になると、キャラの再現度どうこうよりも、岩本さんの高いポテンシャルでなければ後にも先にもこの映画が成立しなかっただろうなと素直に思えました。

岩本さんと生見さんのフィルターを通して見るモエカレの世界なんだ、と思うと、腑に落ちると思います。

岩本さんは今作が映画単独初主演でしたが、「全然緊張しなかった」とおっしゃっていて、言葉通り演技面もリラックスしている感じで、いい意味で岩本さんそのままなところもあるなと思いました。

 

毎年少女漫画を読んだり映画を見る機会が何かとありますが、正直もういい大人なので、少女漫画の胸キュンはキュンというよりも背中が痒い感じで、恥ずかしさの方が勝ってしまいます。

今回も「公務員と高校生のラブだと?!倫理的に受け止めきれるか?!」という気持ちが正直ありましたw

コミックスと違い、映画はスピード展開が求められるので、蛯原が萌衣への気持ちを認めた後すぐにスーツ着用で自宅訪問で親に挨拶したり、「エビちゃんけっこうがっついてますね!!!」と思う展開もありましたが、基本的には映画蛯原は理性で抑えつけている感じはあって、手を出すのは高校を卒業したら、となっていました。(そこはかとなくムッツリ感もありますがそれは個人的にはよかったですw)

そのため作中で甘いシーンはあまり多くなく、あくまで二人の距離感を縮めていくことがメインになっていて、そのせいか少し頭ポンポンされたり、ちょっと抱きしめられたりってだけですごくドキドキしました。(贔屓目はあります)

 

まあ色々思うのは私が大人になってしまったからであって…

私も高校生のとき学校の先生のことが好きだったり、ひとまわりも年上のバンドのボーカルに熱心だったりしていたことがあって、そういう経験って誰しもあるじゃないですか。(ないか)

私の場合は”好き”というより”推し”に近い感覚でしたが、その時は本気で”好き”だと思っていたし、歳を重ねて自然と分別というものを理解していったけど、改めて”若さ”って何も知らないからこそ危険でもあるけど無敵でピュアで可能性に溢れてる存在なんだなと思いました。

だからこそ蛯原を驚かせたい(=近づきたい、対等になりたい)という気持ちや、憧れをきっかけに、救急救命士を目指す萌衣のことはわからなくもないと思いました。

(ただ、無料セミナーを受講するだけで具体的な試験など目標がなかったため本気で志してる感があるようには見えなかったので、本気なんだということがわかるような進路調査のカットとかがあったらもっとよかったかな~とは思いました。)

 

萌衣はお父さんを亡くして、守ってくれる存在・拠り所としての存在を蛯原に重ねているし、蛯原も彼女を亡くして、その存在を萌衣に重ねている、あるいは大切な人を亡くした自分自身を萌衣に重ねていると個人的には思いました。

最初はそうやって少し依存的なところから始まった関係ですが、ハプニングを越えていくたびにお互いを好きだと思う純粋な気持ちに洗練されていく様子はかわいいなと思いました。

 

今回の映画のPRで、Cancamの表紙と中ページを岩本さんとめるるが担当していて、その空気感がすごくよかったんですよね。

コリャ敵わねえ~~~~と思うくらいの美男美女で、お互いのんびりした雰囲気もあるのにちょっと強気な目線の感じがめちゃくちゃ合っていて。

岩本さんとめるるの撮影ではありますが、蛯原と萌衣も、こんな風に時を重ねたら今抱えている「社会人と高校生」みたいな壁が消えて行って、お似合いの二人になっていくんだろうなと思いました。

キャンキャンに話の結末があったとはね。。。

 

映画を見終わった後、原作も3巻まで読みました。

原作はやはりもっと丁寧にふたりの関係が描かれているので、より自然に二人の関係を受け入れられるような気がします。

あとは、「ぼっちJK×消防士」というキャッチコピーですが、萌衣がぼっちなのは冒頭ほんの十数分です。漫画でも割と早く友達ができてうまいことやってます。

たしかに萌衣が友達づくりに一歩踏み出せたのは蛯原のおかげですが、あまり萌衣が”ぼっち”であることの意味合いは少なかったかと思います。めるるの陽キャな見た目もあってそこに没入することはちょっと難しかったです。

私の中で少女漫画”ぼっち”の金字塔は「君に届け」の爽子なので…

”ぼっち”の件についてはあまり意識しない方が自然に見られるかと。。萌衣は普通の女の子です。

 

私見をまとめると、岩本照さんがかっこよくて心臓に悪いので本編の八割くらい片目を閉じていました。。(最後の最後でめちゃくちゃ偏った感想)

初日でもう一度見るのが楽しみです。また感想が変わってくるかも。

エンディングのSnowMan”オレンジKiss”もとても合っていました。